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6月, 2016の投稿を表示しています

きっとまた、今を懐かしく思う時が来る。

以前のブログでも書いたことがあったのですが、90年代後半に大学の下宿先近くにあったポラダとかドリアデとか当時世界の最先端ブランドを取り扱うインテリアショップに足を踏み入れて、それまで家具や雑貨はホームセンターで買うものと思っていた僕は足の先までしびれるような衝撃を受けたものでした。 そんなおよそ場違いな僕が、ハイブランドひしめくお店の中で居酒屋のバイトの給料でも何とか手が出たのが柳宗理のテーブルウェアで、思えばそこから家具や雑貨の世界にのめり込んでいった気がします。 そこで買ったものは不覚にも割ってしまったり何度かの引越しで行方不明になったりと手元にほとんど残っていなかったのですが、20年近く経つ今でもずっと気になっている存在でした。 2千円ほどで手に入るものですがなぜ買い直さなかったかというと、その頃やっと入ったバイト代で手に入れた時の感動や使っている時のなんとも言えない至福感(半分は急に自分が世界に通じる大人の仲間入りをしたような自己満足みたいなものだと思いますが)は新品を買っても得られない気がしたからなのでした。形は同じだけど自分のモノではない。そんな感覚。 話は変わって先日、福井市の和田中にあったsix plus cafeさんが惜しまれながら閉店されました。自動販売機ですら車じゃないとたどり着けないような山間の農村に住む僕にとっては通勤路にあること、夜遅くまでやっていること、という2条件を満たすだけでも稀有な存在のお店でした。 いわゆるワークショップやイベントなどのライフスタイルカルチャーを発信するお店は今でこそたくさんありますが13年も前からそんなイベントをされてきた、まさに文化の発信地としては先駆者でいらっしゃったと思います。 まだまだ教わりたいことがたくさんだったのでとても残念だったのですが、最後の営業を終了されてから、お店で使われていた柳宗理のカップ&ソーサーを譲っていただきました。 オーナーの金子さんのセンスと知識の深さや考え方が、右も左もわからない手探りで初めてお店を経営する僕にとってはインスピレーションにつながっていて、いつも助けていただいていました。 お店をオープンしてそろそろ2年ですが、準備期間から含めて毎日が少なからず葛藤の連続。己のバックグラウンドの深みの無さに気付かされた日々でもありま

re:arrival EPISO original wooden coaster

 お問い合わせを多くいただいておりましたEPISOオリジナルの木製コースターが入荷しました。今回も桜の木で、鯖江の漆の里、ろくろ舎さんに挽いていただきました。 今回もそれぞれに個性のある仕上がりです。1個販売と2個セット販売をご用意しています。2個セットのものはそれぞれ表情の近いものを組み合わせてあります。 EPISOの定番、スペイン製グラス(276円)に合わせていただくと蓋にもなるサイズで作っていますのでスタッキングコンテナとしてお使いいただけます。 丁寧に作られた品物を使うと、気持ちが沈むような空模様でバタバタとした毎日の仕事の合間にもふと心のスピードがリセットされる気がします。そんなことを思いながら氷たっぷりの冷たいコーヒーをことり、とコースターに置いて地面を穿つ雨を見てみるとそれはそれでなかなか良いもの。雨の季節もせっかくですから楽しく暮らしたいですね。 EPISO original wooden coaster 2個セットだとちょっとだけお得な値段です。 1個     税込972円 2個セット  税込1836円

new arrival : リサイクルガラス フラワーベース

ガラス職人が1つ1つ手吹きで作るフラワーベースが入荷しました。 小さな気泡が混じるムラ感のあるテクスチャーと、リサイクルガラス特有の少し緑がかかるグラデーションがなんとも味があり涼しげです。 こちらの形はヒヤシンスなどの水栽培にもお使いいただけますね。言葉にするのが難しい感覚なのですがこういう色気と何気ないプリミティブな感じが混在しているデザインが最近気になっています。 今の季節、お散歩途中に詰める草花や枝もの、流木などを飾るのにも良いと思いますし、ドライフラワーやエアプランツを入れるのも良さそうです。 リサイクルガラス フラワーベース 税抜1200円〜

ルイジ・ボルミオリ カラフェ

いよいよ暑さが増してきましたね。冷たい飲み物が欲しくなる季節になりました。今日はEPISOのロングセラー品、ホテルなど業務用に使われているイタリア製ルイジ・ボルミオリのカラフェのご紹介です。 こういう深さのあるものは洗いにくいのが弱点ですが、素材はソニッククリスタルという業務用ならではの自動洗浄機などに対応する強化ガラスです。僕はビン用のブラシで手洗いしていますが、口が1L用で60mm、0.5L用で47mmと広めなのでスポンジを中に落として菜箸などでぐりぐりする、という方法でも大丈夫です。 僕はホームセンターで手に入るコルクをカッターとヤスリで少し角を落として蓋にしています。圧縮コルクなので接着剤を使用しており食品には向いていないようですが、蒸気が出るようなものを入れるわけではないので、濡らしたり、食品が直接触れなければ大丈夫かな、と思っています。 ゆらぎのある表情がまた素敵で、EPISOのスペイン製の定番のグラスとも相性良しです。一応カラフェとしての品物になりますが、安定感があるのでフラワーベースに使われる方の方が多いぐらいかもしれません。ドライフラワーや枝などを刺しておくだけでも絵になります。 イタリア製カラフェ 1L  税込2376円 イタリア製カラフェ 0.5L    税込1296円 スペイン製グラス S     税込276円 スペイン製グラス M 税込353円

EPISOオリジナルの温度計ができました。

EPISOオリジナルアイテムがロールアウトしました。壁掛けの温度計です。 温度計本体はドイツE&W社製。シンプルで針の形も良い雰囲気。木でできたフレームは鯖江のろくろ舎さんに製作を依頼。前面が少しだけ丸みが付いていて愛らしい仕上がりです。その辺、実は僕が細かくオーダーしたわけではないのですが、本体をお渡ししてこれに合うように、というざっくりなオーダーに対して予想以上の仕上がり。こういうセンスと考察、さすがです。 革のパーツはEPISOの他のレザーアイテムでもお世話になっているCHERRY FORESTさん。しっとりとしたオイルレザーを使用しました。見えにくい部分ですが、クロスステッチによる縫製がまたナイスです。真鍮無垢のマイナスネジで固定しました。 僕の家もそうですが、福井って温度計のあるお家が多い、とお客さんとお話ししていて。でも飾りたいと思える温度計が無い。無いなら作ろう!ということで構想から数ヶ月かかってしまいましたが、納得のいくものができました。ご新築のお祝いなどとしても気が利いているのではないでしょうか。税抜3800円です。 残念なことに本体の温度計がメーカー在庫限りで終了のようで、今後あまりたくさんは作れないと思います。本体、他に何か良いものがあればいいのですが、散々探してベストを選んだのでこの表情を上回れるかどうか。そんなわけで限定品的な扱いです。温度計は在庫限りで終了になるかもしれませんが、ご好評であれば時計も作りたいなと思っています。

のんびり バックナンバー

six plus cafe さんから、秋田の文化を紹介するフリーペーパー”のんびり”のバックナンバーを沢山いただきました。ここまで濃密な取材を重ねている読み応えのあるフリーペーパーは他に思い当たりません。 秋田や日本の文化、編集に対する思いが強く、しかし柔らかに伝わってきます。コーヒーを淹れて時間を作ってじっくりと読みたい。そんな気にさせてくれるメディアです。 もしかしたらEPISOへの入荷はこれで最後になるかもしれません。たくさんありますので是非気になった方はご遠慮なくお持ち帰りください。